FabSync NEWS

ものづくりの量産化・
工場探しに役立つメディア

製品開発ポイント-トレーサビリティ

  1. トレーサビリティ
  2. 品質管理

製品情報から追跡することが可能にすることを「トレーサビリティ管理を行う」といいます。トレーサビリティついて説明します。

1.製造情報の追跡とは

製品によく表示されている「製造番号」。
この番号をもとにこの製品の様々な製造情報を得ることができるように管理することがトレーサビリティの管理のポイントになります。

「製造番号」はその製品の出来た日付とLOTを表している番号ですが、この製造番号のある製品が不良品であった場合、同一製造番号の他の製品も同様に不良品である恐れがあります。不良品である確率は高いと言わざるを得ないでしょう。その識別が製造番号の表示により可能になるのです。

もし、この表示がなければ、市場にある全ての商品を疑わなくてはならなくなります。さらに、不良現象の原因がある材料が要因であった場合、その特定材料を使用して作られた製品のLOTが分かれば、そのLOT№の製品だけを対象に販売をしなければ良いという分け方も可能になります。

こういった、特定の生産情報をあとから調べるができるようにデータ管理していくことをトレーサビリティ管理というのです。

2.シリアルナンバー

特に、製品に1つずつに番号が表示してあるものを「シリアルナンバー表示」といい、製品個体識別番号といいます。製品ひとつずつに付けられた言わば名前になります。

この場合は、製造番号とは違い更に細かい製造情報を管理することが目的になります。医療分野の製品はこの管理を要します。また、自動車のブレーキ部品のような人の生命に関わるような重要部品であったり、全体において重要な役目を持つ部品など、製品に対してだけではなくそういう部品に対しても個体識別番号を表示する場合もあります。

その一つの製品における製造情報を開示できるように、製造管理をしていくことを求める管理なのです。

特に重要なものはこういったトレーサビリティ管理を行うことを法的に要求される場合もありますので、ご注意して頂きたいと思います。