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製品開発ポイント-保管と劣化

  1. 保管劣化
  2. 製品保管

製品は完成して工場を出荷されてから市場で販売されるまで保管されます。その保管と劣化について説明します。

1.全ての物は減価償却をしていく

世の中の全てのものには、時の経過とともに変化する「劣化」という現象があります。品質管理的には「経時変化」と呼びますが、5分もすると変化してしまうものや、1日程度で変化するもの。1か月間や1年間をかけて変化するものなど様々です。
しかし、確実に言えることは「どんなものでも必ず経時変化する」ということです。

そのものが経時変化を続け、ものとしての価値を有さない状態の「劣化しきった状態」になった時にはものとしての本来の価値を失います。
食品でいえば賞味期限であり、もっと言うと「腐ってしなった状態」までを指します。食品としての価値を失った状態です。
このように、ものの本来の価値は時間とともに失われていきます。

これは「ものの経時変化における減価償却」とも言えるのです。すぐに使う予定の無いものを購入して棚に置いておけば、どんどん減価償却していきます。最後には価値0の日を迎えます。

2.保管の考え方

先述のような認識に立てば、単なる「保管」も「失われるものの価値をどれだけ保存できるか」という考え方に変わっていきます。

よく「高温多湿の場所を避けて保管ください」という表示を目にします。これは、同じ保管されるとしても環境が悪いと劣化が早まることを踏まえて適切な保管環境を促しているのです。
このように保管に際して適切な環境を確認することは非常に重要です。

以下によくある保管注意の項目を挙げてみます。

・温度指定(常温や低温での影響を受けるもの)
・湿度指定(湿度により変化する現象を有するもの)

・明暗所指定(光に影響をうけるもの)
・保管姿勢指定(上下のように保管する状態に方向性を有するもの)

・真空保管指定(大気に影響を受けるもの)
・荷重制限指定(大きな荷重がかかると影響を受けるもの)
・振動制限指定(大きな振動がかかると影響をうけるもの)
・磁気不可指定(磁気に影響をうけるもの)
その他にも、塩害という海水や潮風などの塩分による損傷を防ぐことが条件であったり、落雷や漏電等による過電流等を防ぐ環境での保管が条件のものもあります。

「幼児の手が届かない所に保管」ということもある意味では、そのものの持つ作用をデメリットとして現象化させないという点では、保管条件のひとつとして言えるのかもしれませんね。