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製品開発ポイント-アイデアから製品化への変換2

  1. アイデア
  2. 企画
  3. 製品化
  4. 開発

アイデアを実際の製品にするまでの流れの続編をご紹介します。

1.スタートアップにおける製品化のポイント

大企業の新製品開発と違い、スタートアップ型のアイデアは発想された「アイデア」の根拠が特定のニーズが顕在化された事象をきっかけにすることが多く、いきなり製品イメージが出来上がっている場合が多いものです。したがってアイデアの事業性を検討するのではなく、いわば発想時にある程度完成された「アイデア製品イメージ」がどれほど市場ニーズの規模を有するかという評価することが開発を進める判断根拠となってきます。

しかしながら、企業体として進める場合に行う事業性と製品仕様の適合(マッチング)を確認する分析は、スタートアップにおいても行うことを筆者は推奨します。

それは、苦労して製品化したものが結局売れないものである悲劇を生じさせないためです。どこまで入念に準備したとしても新製品事業において絶対的成功を誰も確約はできないが、少しでもリスクを回避する要因を持つためにも行っておきたいものです。

2.開発したい製品の具体的仕様と想定される市場での位置-ポイント(1)

市場位置とはマーケット内におけるポジションということです。具体的には言い方を変えれば『あなたが作ろうと思っているアイデア製品は、誰が、どこで、どのように、どのくらい利用するものか?』というポイントを確定し、現在流通している既存の製品の中で、類似もしくは近似値的に存在する製品を認識し、それと比較して市場における新製品の立ち位置を捉えることをいいます。

これは、製品化する際の設計段階において仕様検討上製品機能の優先順位を確定できるメリットを持ちます。例えば、A機能とB機能を持つ製品をイメージしていたが、実際の設計においてA機能とB機能を両立させることが非常に困難である場合があったとします。実際にこのような設計上の課題は必ずと言ってよいほど発生するのです。最終的にはA機能とB機能のどちらかを諦めなければならないことになります。

この時、先述のような市場における製品位置をしっかり認識しておけば、市場位置において優先順位が低い機能を諦める選択の根拠を持つことができます。もし、この判断を間違えれば完成された「新製品」は想定していた市場性を持たない機能性ということとなります。

3.製品売価と製品原価の適正分析-ポイント(2)

つまり、いくらで販売し、いくらで作るのか、です。

まず、(1)で確認した新製品の市場位置において、適正な販売価格(市場上代設定)をいくらにするか決めることです。類似品が100円で販売されているのに、こちらの新製品を300円で販売するとなると当然売れないことは容易に想定できます。したがって、販売価格を100円に付近にするか、もしくは300円でも売れる別な付加価値を製品仕様に追加する必要があることとなるのです。また、想定売価が決まれば、当然想定原価も決まります。この想定原価に収まるように、新製品の製造原価は設定し、設計する必要があります。

先述のようにスタートアップ特有の当初の「できあがった製品イメージ」がそのまま独走する開発になると、結果的に製品の仕様は積み上げ式に設定されます。したがって、原価は無条件に設計結果に基づいて決まり、市場での販売価格の相場とは関係なく、原価の都合により販売価格は決めなくてはならないこととなります。

以上のことから、是非スタートアップ型のアイデアにおいても、自分のアイデアとは新製品開発という観点から見るとどういうものなのかを捉える認識作業をしておきましょう。