製品開発ポイント-材料選定(マテリアル選定)
ものを作るには材料を選ばなければなりません。そこで、材料を選ぶ際の注意点を確認しましょう。材料選定(マテリアル選定)について説明します。
1.作りたい製品がどのように使われるのか?
これから作るモノがどのような製品特性を持つのか。これをきちんと整理して認識することがまずまじめに必要なことになります。
全ての材料には個性があります。その材料の長所を活かす材料選びが大切です。そのためには、どんな材料性質が必要なのかを選ぶこちらが分かっている必要があるのです。これから作る製品はどんな要求性能や仕様があるのかを「製品の要求仕様」といいます。
例えば、大きさ・重さなどの形状。製品の行う作業のクオリティ等の機能性についてやスイッチやコントローラー等の操作性。また、衝撃や温度に対する強度等の条件。などの要求されるポイントを明確にしたものをいいます。
適正な材料の選定は、欲しい特性を明確にすることが大切です。
2.加工性を考える
ぴったりマッチする材料が見つかったとしても、大切なポイントに「加工ができるかどうか?」という点があります。
プラスチック・金属・木・紙・ゴム・布・土など各材料には各加工方法があります。その材料に合わせた加工方法があり、且つ加工に関する条件もあるのです。したがって加工方法によっては作ることができない形もあります。
また、加工方法によっては必要な加工時間というものがあり、条件によっては加工できる数量に限界もあります。これらを(加工性を考慮する)といいますが、これを確認しないで選定してしまうと、いざ製造する段階で製造対応不可能ですという結果になってしまいます。
3.調達性を考える
機能性や特性が求める条件通りの良い材料があったとしても、その材料が滅多に入手できない珍しい材料だとすると製造時は困ってしまいます。材料が安定供給できないと物は作れないのです。また、調達性が悪いということは材料コストも高い場合があります。
材料の入手までのリードタイム(納期)は問題ないか?材料の価格は変動無いか?材料の量は必要分入手できるのか?という点の確認も重要です。