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製品開発ポイント-試作は検証することが大切

  1. 分析
  2. 設計
  3. 試作

試作を作り形になったアイデア品を目にすると嬉しいものです。実際に手に取ることができる試作つくり。この感動も大切ですが、試作作業において重要なのが(試作品を検証する)という作業です。試作品を検証することについて説明します。

1.試作品を作る計画

設計が進むと、その設計内容に問題が無いかを確認する作業が必要になります。これを「設計の妥当性確認」といいます。この確認に必要なのが試作になります。

試作をするにあたって、まずはどのような設計検証をしたいのかを決めることが重要です。その上で、どのように試作を作るかを決めるのです。

設計検証の内容によっては、部分的な試作でも良い場合がありますし、または全体の試作をする必要があるかもしれません。また、検証のためには1個でよいのか、複数を作る必要があるのかも計画をするポイントとなってきます。

2.試作品で検証したいことを決める

試作で何を検証するのか?これを決めましょう。
例えば以下の項目などが考えられます。

・設計通りの構造に問題は無いか?(他の部品との関係性・寸法や位置など)
・設計通りの強度が確保できているのか?
・設計通りにスムーズに動くのか?(摺動性等の動きに関する項目など)
・設計上での大きさを実際に感覚的に見たい(大きさ・重さ・持ち易さ等の感覚評価など)
・組立手順の確認をする(組立作業性に問題は無いか?など)
・危険個所の確認(ケガや故障につながるような箇所が無いか?など)
などが検証する項目に考えられます。

また、製品設計だけではなく、梱包をどのようにするのかを検討する目的であったり、PR用の試作もあります。どのような試作であってもその目的に応じて無駄のない試作作りをしてまいりましょう。