製品開発ポイント-思いついたアイデアを製品化
アイデアを保管する時に重要なポイントをご紹介します。
1.思いついたアイデアを製品化する
突然思いついたアイデア。ひらめき。これを製品化できたらもしかして売れるかも??
といった発想に出会うタイミングがあります。その時には友人や家族の間でそのアイデアについて話題に上がり盛り上がるのですが、気が付くと忘れてしまい時間の経過とともに記憶の奥にしまわれている。そこで、せっかくなので普段思いついたアイデアは記憶ではなく、記録しておくことをお勧めします。
とは言え、何かにアイデアを書き残すでもメモ程度では、後から見ても結局思い出せないものになってしまいます。そこで、アイデアを保管する時に重要なポイントをいくつか挙げてみます。
2.発想が生まれたきっかけ
そのアイデアがどの瞬間に浮かんだのか。どのようなきっかけで生まれたのか。いつ・どこで・どのようなシチュエーションで・誰とどのような会話の中で・など。そのアイデアが思いついた時の状況は、アイデアそのものの情報と一緒に記録しておくとよいです。
実は、アイデアの内容の本質的機能(製品化された時のセールスポイント)は、そのアイデアが生まれたきっかけに帰納することが多いのです。実際に発想したアイデアを製品化する開発を進める場合に必ず行う作業に「製品の主要機能の定義化」があります。要するにこれから開発しようと考えている製品の機能をきちっと定義化しましょうという作業です。この作業を間違えると、一番重要な機能であるはずのポイントとは違う他の機能性に考えがブレてしまい、結果的に発想したアイデアとかけ離れたものになってしまうこともあるのです。
発想原点に立ち戻って「あったらいい」とひらめいたアイデアと、その後開発検討した「作りたい製品」が同じ方向性であるために、是非発想のきっかけは残しておきましょう。
3.アイデアは文章記録と合わせて絵も残そう
発想したアイデアを箇条書きでも表でも何かしら書き残す時に、できればイラスト等の視覚にうったえる情報を残しておきましょう。写真でもOKです。普段から何気なくイラスト(けっして上手に描こうということではありません)を描くことは空間センスを高めます。他社へイメージを伝達する上でも非常に有効です。あとから見た時にしっかり思い出せる記録になります。
思いついた時に、とっさにメモする紙が無いと思っても、箸袋を広げて描くもよし。手拭きペーパーに描くもよし。レシートの裏に描くもよし。せっかくのあなたのアイデアを活かす機会があるかもしれません。その時のために是非とも「いたずら書きの名手」になりましょう。